2022年1月場所を振り返って 三賞など

 また優勝争いとは関係ないが、貴景勝の休場は非常に残念だった。現在は1横綱2大関とただでさえ上位陣が少ない。確かに右足首を痛めたので休場したというのは分かるが、上位陣が少ない中で休場するというのは一番あってはならないことである。一方今場所は負け越し、貴景勝同様来場所はカド番となったものの、正代は休場せず、千秋楽まで務めた。大関としての役割を果たしたとはお世辞にも言えないが、休場せず、最後まで土俵に上がったのは私は立派だったと思っている。来場所は御嶽海が大関に上がり、大関以上が4人となるが、まずは土俵に上がり、千秋楽まで土俵に上がり続けてほしい。上位力士としての役割はその次である。

 三賞は珍しく条件付きの力士はおらず、すんなりと決まった印象である。殊勲賞は14日目に照ノ富士に土を付けた阿炎が受賞した。過去3度の敢闘賞はあるが、殊勲賞は初受賞となった。敢闘賞は千秋楽まで優勝争いを演じた琴ノ若が2度目の受賞。そして技能賞は3度目の優勝を決めた御嶽海が3度目の受賞となった。三賞受賞は殊勲賞を受賞した2020年7月場所以来で一年半ぶりの受賞である。

 十両は4敗力士による優勝決定戦となったが琴勝峰が矢後を下し、2度目の優勝を飾った。番付は西2枚目であり、来場所の再入幕は確実である。同部屋の力士でいえば2歳上の琴ノ若が幕内で優勝争いをした。また弟が初土俵を踏んだのも刺激になっていると思う。同学年でいえば豊昇龍が11勝を挙げる活躍をし、王鵬が新入幕となった。本人が言うように十両でくすぶっている場合ではない。それでもとんとん拍子で平幕上位まで番付を上げた印象もあるので十両に転落して揉まれた経験は決して無駄ではなかったと思っている。年齢は22歳と若く、次は幕内定着は勿論、もっと上を目指せる力士なので今後期待したい。