目指すは貴景勝! 若ノ勝 師匠の元大関・貴景勝の紹介 減量

 そしてもう一つ感心するのが減量である。今年3月に出演したテレビ番組では「現役の時は175キロくらいあったんですけど、今は100キロちょっとです」と打ち明けていたようだ。そして個人的に印象に残っているのが引退時である。この場所は3日目から休場していたが、場所13日目の引退会見の時は既に体が小さくなっており、驚いた記憶がある。その後も体重が減り続けたが、本人的には鍛えなくなり、食べる量も減ったので体重が減っただけということのようである。また貴景勝の父親も太った体型はしておらず、それを考えると現役時代の175キロの体重は、壮絶な努力を積み重ねた結果と言える。また現役を引退した親方は痩せる人が多いものの、貴景勝レベルの減量は私の記憶にはない。本人にとっては小学校時代から続いた食事トレーニングが引退したことでようやく解放されたということだと思う。やはり元々が痩せやすい体質であり、角界入り後もかなり無理をして食べていたようである。特に鶏のムネ肉は食べる量のノルマがあり、毎日こなしていたようだ。

 あとは引退後に取材で初めてラーメン屋に入ったというエピソードにも驚いた。他の部屋の力士とつるんでいなかった証拠でもある。また高校時代の先輩の大栄翔以外とは親しく話すことはなかったようだ。現役時代は「相撲は殺し合い」という覚悟を持ち、馴れ合いに陥らないように徹底していた。ここまで徹している力士は他に見当たらず、大相撲に全てを捧げたという点では高く評価できる。そして前師匠の常盤山親方も指導力を認めており、これからどんな力士を育てるのかが非常に楽しみである。

続く