2026年5月場所個別評価 翠富士
今場所は西十両10枚目であり、心不全による全休明けだったが9勝6敗で勝ち越した。黒星スタートも2日目は嘉陽に勝って初日を出すと4日目からは連勝し、前半戦は6勝2敗で折り返した。そして後半戦は12日目は友風を押し出して勝ち越しを決めると千秋楽は輝に勝ち、9勝で場所を終えた。
当然ながら場所前は稽古量が少なく、幕下落ちが濃厚と見られていた。そして初日は東白龍の動きに全くついて行けておらず、苦戦が予想された。しかし2日目に白星を挙げると本来の動きが徐々に戻ってきた。
5日目の大花竜戦は左上手を取るも右を差され、やや苦しい体勢に見えた。しかし大花竜が右から起こしに行った瞬間、右からの突き落としで大花竜を鮮やかに転がした。取組後は館内から大きな拍手が上がっていた。7日目の湘南乃海戦は左上手を取って頭を付けたものの、湘南乃海も守りの形を作り、2分の長い相撲になった。最後は湘南乃海が前に出たものの湘南乃海に勇み足があり、翠富士の勝ちとなった。場所前は稽古不足のはずなのに長い相撲が取れるのは私的には驚きしかない。そして12日目の友風戦は当たってすぐに友風が右手で翠富士の首根っこを押さえた。しかし翠富士が左からあてがい、友風の引き技を阻止する形でついて行き、押し出した。勝ち越しは勿論だが、友風得意の叩きを許さなかった内容は見事としか言えない。また勝ち越せたのはそれまでの部屋での稽古の貯金がものを言ったということだと思う。
来場所は東十両8枚目となったが再度の勝ち越しといきたい。今場所勝ち越したとはいえ、足は以前より細くなっており、復調したとまでは言えない。ただ心不全なので体と相談しながらの稽古になると思う。それでも十両ではやはり力が違う。減った体重を元に戻し、少しでも以前の状態に近づけたいところだ。
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