目指すは三代目若乃花! 安青錦 来歴 初土俵まで
2025年2月23日に3月場所の新番付が発表されたが、安青錦が新入幕となった。初土俵から所要9場所での昇進は、年6場所制となった1958年以降で、常幸龍、尊富士と並ぶ1位タイのスピード出世となった(付出は除く)。また安治川部屋からは現師匠の安治川親方(元関脇・安美錦)が創設してから初の幕内力士となった。ウクライナからは2024年11月場所の獅司以来2人目となった。出世のスピードもさることながら体はさほど大きくなく、それが逆に大物感を漂わせている。将来の大関・横綱候補であることは間違いない。それでは安青錦を紹介したい。
安青錦はウクライナ・ヴィン二ツァ州ヴィン二ツァ市出身で安治川部屋所属であり、年齢は20歳である。また身長180センチ、体重136キロであり、押し・右四つ・寄りを得意としている。7歳から相撲を始め、2019年の世界ジュニア相撲選手権大会では3位となった。相撲と並行して8歳から17歳の時はレスリングも経験し、17歳の時にはウクライナの国内大会で110キロ級で優勝している。ウクライナの国立大学にも合格していたが、2022年2月にロシアのウクライナ侵攻が始まったため、戦火を逃れて相撲を続けられる環境を求めて同年4月に来日した。先述の世界ジュニア相撲選手権で知り合った関西大相撲部の山中新太(あらた)主将(現関西大職員)の自宅に移住し、関西大や報徳学園などに練習に通った。その後報徳学園の福田耕治・元監督から安治川親方に連絡があり、同年12月に入門した。そして半年間の研修期間を経て2023年7月に新弟子検査を受検した。その後興行ビザの取得を待って同年9月場所で初土俵を踏んだ。
続く
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