2024年1月場所個別評価 錦木

 今場所は西前頭5枚目だったが8勝7敗で勝ち越した。前半戦は5勝3敗で折り返した。ただ後半戦は9日目から3連敗し、黒星が先行した。しかし翌日からは3連勝し、14日目に三場所ぶりとなる勝ち越しを決めた。

 内容に関しては左四つの相撲と押し相撲で白星を挙げていた。33歳とベテランの域に入ってきているが衰えは全く見られない。馬力があるので組み止めるか相手を正面に置きさえすれば強さを発揮する。一方で立ち合いの遅さがネックである。5日目の一山本戦は立ち遅れたところを一気に押し出された。そして10日目の明生戦も少し立ち遅れたところを二本差され、一気に寄り切られた。立ち合いで五分に当たれれば展開が全く違うものになるのでその部分が非常に勿体ない。また今場所は大栄翔に勝っており、役力士に勝てるだけの力は持っている。今後も立ち合いが決まるかどうかが大きなポイントになりそうだ。

 3月場所は小結に復帰した。少しラッキーな形だったが運も実力の内である。地味な存在ではあるが横綱を破った実績があり、大関昇進後の霧島と豊昇龍には二勝ずつを挙げている。よって上位力士にとっては要警戒の力士である。そして立ち合いさえ決まれば去年の7月場所で横綱を倒した後で大関獲りの三関脇を相次いで破ったような活躍も十分見込める。また7月場所は優勝争いの先頭を走り、錦木旋風と言われたが再度の大活躍を期待したい。特に霧島戦と豊昇龍戦に関しては馬力では上回っており、二人にとっては厄介な存在となりそうだ。