2026年9月場所を振り返って 優勝争い 11日目 大の里ー藤ノ川戦

 11日目。1敗の大の里は2敗の藤ノ川戦だった。過去の対戦成績は藤ノ川の2戦2勝である。大の里はいずれも引き技で金星を献上しており、横綱として同じ相手に3連敗する訳にはいかない。一方藤ノ川が勝てば優勝争いで大の里に並び、初優勝の可能性が出てくる。私的には連敗中ということで横綱が藤ノ川に勝てるかに注目していた。

 相撲は大の里が当たった後すぐに右を差すと左からおっつけて藤ノ川の上体を起こし、一方的に寄り切った。

 勝った大の里は横綱相撲で1敗を守った。勝因は立ち合いの踏み込みが鋭かったことである。当たりは互角だったが、互角なら体格で上回る大の里に分がある。右も差しており、うるさい相手を簡単に料理した。

 負けた藤ノ川は3敗に後退し、優勝争いから後退した。大の里の当たりが鋭かったので、回り込む余地さえ与えてもらえなかった。回り込んで初めて勝機が生まれるので、そうさせなかった大の里を褒めるしかない。

 またこの日は2敗の金峰山が朝乃山に、同じく2敗の熱海富士が霧島に敗れて3敗となったため、2敗力士がいなくなった。よって残り4日あるものの、星2つ差となったので、この時点で大の里の優勝の可能性がかなり高くなったと言える。

 11日目終了時点で1敗は大の里、3敗は安青錦、熱海富士、藤ノ川など6人が追いかける展開となった。

続く