徳勝龍引退について 来歴 その3

 2013年5月場所は東十両6枚目だったが優勝争いをし、優勝はできなかったものの12勝3敗の好成績を挙げ、翌7月場所で新入幕を果たした。奈良県からの新入幕は力櫻、大真鶴以来戦後三人目となった。この場所では敢闘賞の候補に挙がり、千秋楽に勝てば受賞という条件付きだったが負けてしまったため、初の三賞受賞とはならなかった。それでも9勝6敗で勝ち越した。その後は幕内に定着したが2014年5月場所からは2場所連続で負け越し、翌9月場所は十両に陥落した。しかし9月場所は12勝3敗の好成績を残し、一場所で幕内復帰を決めた。その後東前頭16枚目で迎えた2015年1月場所は11勝4敗という成績で自身初めての幕内での二桁勝利となった。その後は同年5月場所は自己最高位となる西前頭4枚目まで番付を上げ、上位力士との対戦も経験した。しかし上位力士に勝つまでには至らず、その後は少しずつ番付を下げていった。2016年6月に結婚したがこの年は5月場所から負け越しが続き、同年11月場所に十両に陥落した。そして2017年1月場所は11勝を挙げ、連続負け越しを4場所で止めると同時に復活を印象付けた。そして翌3月場所は番付運にも恵まれ、西前頭15枚目と再入幕を果たした。

 その後は幕内に定着できず、同年11月場所は十両に陥落。そして陥落後は十両での土俵は続いた。そんな中で2018年9月場所は東十両11枚目だったが11勝4敗という成績を挙げ、優勝決定戦では本割で敗れた大奄美を下して自身初めての十両優勝を果たした。今まで何度も優勝争いはしていたものの優勝までには至らなかったのでこの初優勝は嬉しかったに違いない。その後2019年5月場所は再入幕を果たすも4勝11敗と大敗を喫し、一場所で十両へ逆戻りとなった。そして再び十両での土俵が続いたが同年11月場所は西十両筆頭で千秋楽に勝ち越しを決め、再入幕が濃厚となった。

続く