2026年5月場所個別評価 大の里
今場所は左肩腱板損傷のため初日から休場した。先場所は初日から3連敗した後休場しており、2場所連続休場となった。また初日からの休場は初めてである。
3月場所後は春巡業に参加した。しかし状態が上がらず、土俵に上がれない日々が続いた。そして4月13日の靖国神社の奉納相撲を最後に巡業を離脱した。その後も調子が上がらず、5月1日の横審の稽古総見でも顔は出したものの、申し合いに加わることはなかった。この時点で初日から休場するのは大体想像がついた。
現在は治療に加え、部屋での稽古も行い順調に回復しているようである。また今月はパリ公演にも参加した。
ただ7月場所に向けては状況は不透明と言わざるを得ない。理由は二つある。一つは怪我の箇所である。肩の痛みであり、癖になりやすい部分である。そして使い方の問題でもあると思うので、他の箇所みたいにただ回復させるという訳にはいかない。よって本人が細心の注意を払って取り組む必要がある。
そしてもう一つは関取衆と稽古できるかである。稽古できるようになれば復帰に向けてハードルを一つ越えたと見ていいと思う。ただ出場するとなれば横綱としての責任がのしかかってくるので、役力士と稽古ができるレベルになることが不可欠である。また稽古で肩を痛めてしまっては意味がなく、慎重な判断が求められる。
少なくとも角界入り後はこれといった試練は訪れておらず、これが初めてである。この状況をどう乗り越えるのか?。私は師匠ではなく、本人が乗り越える問題だと思っている。大変だとは思うが日々自身と向き合っていくしかない。個人的には左肩を回復させるだけではなく、左肩の使い方を研究し、痛みが出ない形での強烈なおっつけの復活を期待したい。
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