2026年5月場所個別評価 琴櫻

 今場所は3勝9敗3休という成績に終わった。連敗スタートとなったが3日目からは連勝し、立ち直ったかに見えた。しかし5日目からは連敗が止まらなくなった。10日目は若元春に勝って連敗を止めたものの11日目は正代に敗れて負け越しが決まった。翌12日目は腰椎捻挫で全治約10日間の見通しという診断書を相撲協会に提出して休場した。ということで来場所は2度目のカド番となった。

 内容に関しては相手の攻めに対応できず、あっさりと土俵を割る相撲が目立った。土俵際での粘りが持ち味の一つなので明らかにおかしいと思った。

 休場した12日目に師匠の佐渡ヶ嶽親方(元関脇・琴ノ若)が取材に応じた。そして「場所前の稽古で2度腰に力が入って、立てなくなったことがあった。本人には『無理しないように』と言い、その時は『大丈夫です』と稽古を続けていたが、昨日の夜、腰に力が入らないということで、『休場させてください』と話があって、休場を決めた」と説明した。

 おそらく場所前に大の里、安青錦の看板力士が休場しており、その上豊昇龍も2日目から休場したので頑張った部分もあったと思う。しかし体がついていかなかった。また体重178キロの巨体なので腰に負担がかかるのは想像がつく。

 来場所もおそらく万全の体調で臨むのは厳しいと見ている。よって何が何でも8番勝って大関の地位を守るのが最優先である。そして稽古以前に腰の状態を回復させることを優先させたい。現状では上を目指す相撲内容ではなく、理想よりも目の前の現実を見て相撲を取って欲しいと個人的には思っている。