英乃海引退に関して 部屋の紹介 部屋が発展した理由と英乃海に関するエピソード

 部屋が発展した理由は二つ挙げられる。一つは部屋の設備にこだわっていることである。稽古場に冷暖房を設置しているほか、稽古場をビデオ撮影して稽古などを管理している。また土や水にもこだわっており、力士が稽古しやすい環境が整っている。そしてもう一つは師匠が厳しくないことである。一門は違うものの、弟の翔猿が所属する追手風部屋も多数の学生相撲出身者を迎え入れている。そして英乃海によると追手風部屋はやらされる稽古があるみたいだが、木瀬部屋は力士の自主性に任せているようだ。そして英乃海はどちらがいい悪いとは言えないと語っていた。そしておそらくだが、私生活の部分でも口うるさく言わないのも力士数が増えた要因と言えそうだ。私が知る限りでは大相撲特有の縦のつながりではなく、学生相撲の延長という形での横のつながりが強い印象がある。

 また英乃海に関しては、2015年8月10日の夏巡業五泉場所の朝稽古で、腰痛により申し合いを途中で止めて土俵から引き上げた。その際に稽古場に残っていた稀勢の里に挨拶し忘れた。そのため稀勢の里は土俵下で数分間、鬼の形相で説教した。稀勢の里は元横綱隆の里の厳しい指導で育った力士である。よって礼儀作法にうるさいのは容易に想像がつく。一方英乃海に悪気はなく、師匠の指導方針の違いがこのようなエピソードを生んだと見ている。

続く