2026年7月場所を振り返って 残念だった若隆景と若ノ勝の休場 若隆景に関して
それでは場所を振り返っていきたいが、とりわけ残念だったのが若隆景と若ノ勝の休場である。ともに「好事魔多し」を地で行く出来事が起こった。若隆景は先場所優勝し、今場所は大関昇進の足固めに向けて大事な場所だった。しかし場所前の7月1日に佐渡ヶ嶽部屋に出稽古した際、左太ももに痛みを訴えた。そしてその日の午後に痛みが悪化し、病院に救急搬送され、手術を受けた。その後師匠の荒汐親方(元幕内・蒼国来)は左太もものコンパートメント症候群で1日に緊急手術を受け、現在も入院中であることを明かした。
コンパートメント症候群は、外傷などを原因とする血行障害で神経麻痺などを引き起こす。荒汐親方によると、10万人に1~2人程度の珍しい症例のようである。患部の多くはふくらはぎで、太ももは珍しい。処置が遅れれば筋肉や組織が壊死して機能障害に至る恐れがあり、「(医師に)時間の勝負と言われた。手術があと1~2時間遅れれば危険だった」と証言した。
その後場所中の7月24日に荒汐親方は、同日に東京都内の病院を退院することを明らかにした。入院してから4度の手術を受け、名古屋市内の病院から転院していたようである。手術の回数と3週間以上にわたる入院が事態の重さを物語っている。当然だが8月の夏巡業と9月場所は全休の見通しとなった。長期離脱が予想され、復帰するにしても慎重な判断が求められそうだ。
不幸中の幸いは命が助かっただけでなく、現役続行に支障はないということである。私としては番付関係なく、土俵に戻ってくることを期待したい。
続く
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