2022年11月場所を振り返って 優勝争い その2

 12日目は豊昇龍と王鵬の対戦となった。同学年対決である。そして優勝争いを占う上でも大きな一番となった。相撲は立ち合いは互角だったが王鵬が僅かながら押し込んで豊昇龍を後退させた。そして豊昇龍が慌てて前に出たところを王鵬は左に体を開いて土俵際で叩き込んだ。この結果は少し意外だった。現時点では豊昇龍の方が格上と考えると優勝争いのトップに立ったということで硬くなっていたのかもしれない。また慌てて勝負を付けに行くような力士ではないので結果だけでなく、負け方も意外だった。一方の王鵬は気後れせずに自分の相撲を取ったと思う。見事な勝利だった。12日目終了時点で2敗は豊昇龍、高安、王鵬の3人。3敗が貴景勝、阿炎、輝の3人となった。豊昇龍が負けたことで優勝争いが再び大混戦となった。

 13日目はまずは高安と王鵬の2敗同士の対決があった。立ち合いで高安は右からかち上げるも王鵬は怯まず押し相撲で応戦。しかし高安は左下手を取り、右上手を取って王鵬の動きを止めると最後は上手投げで転がした。王鵬は頑張ったと思うがやはり地力は高安の方が上だった。これで王鵬は優勝争いから一歩後退した。

 そして結びは2敗の豊昇龍と3敗の貴景勝との一番が組まれた。相撲はいつものように押し合いの攻防となったが最後は豊昇龍が引いたところを貴景勝が相手を見ながら落ち着いて押し出した。これで貴景勝は豊昇龍を優勝争いから引きずり降ろすと同時に優勝争いに踏み止まった。優勝争いは別にして、豊昇龍は貴景勝をもう少し押し込めるようになりたい。大関に勝てなかったということは現時点では大関に上がる実力は備わっていないということでもある。しかしまだまだ若いので今後の成長に期待したいところだ。13日目終了時点で2敗は高安1人。そして3敗は貴景勝、豊昇龍、阿炎、王鵬の4人となった。初めて高安が単独トップに立ち、悲願の初優勝が見えてきた。しかしあと2日ある。何が起こるか分からない。

続く