大相撲9月場所個別評価 霧馬山

2020年11月22日

 東前頭5枚目という位置だったが9勝4敗2休という成績だった。3連勝スタートし、前半戦は6勝2敗で折り返した。しかし9日目の貴景勝戦で左肩を痛め、10日目から休場した。当時は再出場は厳しいという見通しだったが13日目から再出場した。すると連勝し、14日目に勝ち越しを決めた。そして千秋楽も勝ち、9勝で場所を終えた。13日目からの対戦相手は全て役力士だったので驚き以外にない。

 内容に関しては四つ相撲と押し相撲で白星を挙げていた。以前は押し込まれると抵抗できずに土俵を割ることが多かった。しかし最近は押されても突き押しで応戦できるようになった。特に素晴らしかったのが6日目の玉鷲戦である。立ち合いから突き起こされるも逆に相手を突き返し、そのまま突き出した。稽古だけでなく体重増の効果も出てきている。一方負けた高安戦や宝富士戦はいかにも経験不足といった負け方だった。左四つ得意の霧馬山だが四つ相撲に関してはまだまだ課題が残る。それでも終盤3日間は役力士に勝ったように身体能力はかなり高い。年齢は24歳と若く、将来が楽しみである。

 11月場所に関しては新三役は微妙だが自己最高位は更新しそうだ。おそらく初日から上位力士との対戦が続くと思うのでどれくらい勝てるかに注目したい。あとは稽古で力を付けて欲しいのは勿論だが先に向けては増量が課題である。現在の体重が138キロだがあと10キロ増やしたい。体格的にも10キロ増量ならば動きが悪くなることはないと思う。能力の高さは認めるものの現在の体重では少し物足りなさが残る。食べるのも稽古のうちなので増量を期待したい。数は減ってきたがモンゴル出身の若手有望株の筆頭である。