次の大関候補は誰だ? 2022 予想

2022年1月15日

 去年は照ノ富士が5月場所に大関に復帰し、9月場所に横綱に昇進した。一方朝乃山が新型コロナウイルス対応ガイドライン違反で6場所出場停止処分を受け、大関の座を明け渡した。また横綱に関しては3月場所中に鶴竜が、そして9月場所後に白鵬が引退した。現在は一横綱二大関であり、基本を二横綱四大関とすると人数的に少し寂しいと言える。また関脇以下の力量差がほとんどなく、星の潰しあいをしているのが現状である。当然ながら大関に上がるためには混戦を抜け出す必要がある。

 さてそんな状況の中で大関候補を8人挙げたい。その8人は1月場所番付の関脇・小結の4人と霧馬山、逸ノ城、豊昇龍、阿炎である。ちなみに若隆景と高安は外した。若隆景は体重120キロ台の軽量力士のため、そして高安は先場所は平幕で負け越している上に31歳と高齢だからである。

 また大関候補は実力だけでなく、将来性を加味して選んだ。そして大関候補とは言っても現在の立ち位置は微妙に違う。そこで自分なりに色分けしてみた。

 ・大関候補の中でも大関に一番近い  御嶽海

 ・経験もあり今年中に何とかしたい  隆の勝、大栄翔

 ・実績を積み上げたい        明生、逸ノ城

 ・若く、伸びしろがあり、楽しみ   霧馬山、豊昇龍

 ・恵まれた才能は開花するか?    阿炎

 やはり先場所関脇で11勝を挙げた御嶽海が現時点では一歩リードしている。隆の勝と大栄翔は実績はあるが伸びあぐねている印象もある。また年齢的にも今年が勝負である。明生と逸ノ城は具体的に言えば三役で2桁勝利を挙げたい。力を付ければ達成可能である。霧馬山と豊昇龍は将来性という意味ではイチオシである。どちらも相撲経験が浅く、完成度が低いのも魅力である。阿炎は才能だけで三役に上がったようなものである。そして才能ある人間が努力すると手が付けられなくなる。昔でいえば千代の富士、今でいえば照ノ富士である。この先どうなるかは分からないが、出場停止処分を境に気持ちを入れ替えているのは確かである。それでは番付順に大関候補を紹介したい。

続く