2026年5月場所を振り返って 優勝争い 優勝決定戦 霧島ー若隆景戦 相撲に関して

 そして優勝決定戦である。私的には今場所を含めて直近で霧島が5連勝しており、かつ霧島が大関に復帰しているので力の差が広がっていると見て霧島が有利だと見ていた。若隆景が勝つには霧島の上体を起こす必要がある。しかしそれは決して簡単ではないように思えた。

 相撲は本割同様、霧島が右ヒジを固めて当たった。一方若隆景は想定しており、右をのぞかせると同時に左からおっつけて霧島の上体を起こした。そして右を手繰って左へ回り込もうとする霧島について行き、一方的に押し出して優勝を決めた。

 相撲内容に関しては若隆景の立ち合いの踏み込みが鋭く、立ち合いの作戦以前のレベルのように見えた。霧島は後半戦は黒星が増えた一方、若隆景は霧島に負けた後は連勝しており、調子の差がそのまま結果となって表れた。観る方としてはどうなるかドキドキしていたが、フタを開けてみれば相撲を取る前から結果は決まっていたのかもしれない。そして霧島と若隆景の差が広がっていないことが分かった。私の思い違いであり、いい意味で若隆景が裏切ってくれた。本人は自分の相撲を取っただけだと思うが、私としては嬉しい限りである。

続く