2026年5月場所を振り返って 優勝争い 13日目 霧島ー琴栄峰戦 勝った霧島に関して

 霧島は起死回生のうっちゃりで2敗を守るとともに単独トップに立った。それにしても土俵際の粘りは凄かった。右足は爪先立ちでくの字で踏ん張っている。そしてそれと同時に左足で琴栄峰の右足を払っている。よってうっちゃりと二枚蹴りの合わせ技である。このあたりは流石柔道経験者といったところか。私的にはうっちゃりよりも二枚蹴りの方が効いているように見えた。おそらく足を払っていなければ同体取り直しだったと思う。驚異的な粘り腰で白星を手に入れた。

 しかし私が語りたいのは土俵際の部分ではない。本来なら琴栄峰のようながむしゃらに前に出る相撲を霧島が取らなければいけないところである。しかし一方的に攻められ、防戦一方の内容だった。取組後は「もっと前に出るようないい相撲で勝たないといけない」と反省していたようだが、結果を除けば褒められた内容ではない。また右掬い投げで勝とうという姿勢も見え、安易に勝とうとしているようにも感じた。相手の持ち味を消すのが上手い力士だが、それも前に出る相撲を取ってこそである。時に気持ちの弱さが垣間見えることもあり、前に出る意識を持ち続けることが今後に向けて課題となりそうだ。

続く