大相撲

 徳勝龍は奈良県奈良市出身で木瀬部屋所属の力士だった。身長183センチ、体重190キロであり、突き・押しと左四つの相撲を得意としていた。奈良県高市郡高取町に生まれ、小学一年生まで同地で育った。その後中学卒業までの間を橿原市で暮らした。 ...

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 日本相撲協会は9月12日、東幕下37枚目の徳勝龍が現役を引退し、年寄「千田川」を襲名することを発表した。今後は木瀬部屋の部屋付き親方として後進の指導に当たることになる。近大から木瀬部屋に入門し、2009年1月場所の前相撲で初土俵を踏 ...

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 今後は年寄佐ノ山として後進の指導に当たることになるが、怪我で苦労してきただけに技術的な部分よりも精神的な部分や相撲に対する向き合い方などを指導してほしいと勝手ながら思っている。一方、残り腰などの無茶な相撲の指導は止めていただきたい( ...

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 そしてもう一つ、忘れてはいけないのがドラマ性である。特に左膝を痛めて長期休場からの幕下優勝。しかし翌場所は関取復帰間近で三連敗し、負け越した。そしてその後は二場所連続で負け越した。年齢は30歳。ひょっとしたら衰えか?と誰もが思ったは ...

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 あとは私は千代の国の関係者ではないのだが、それでも観ていてハラハラする相撲が多かった。一番の要因はやはり残り腰である。無茶な動きをするだけに、相手の動きによっては大怪我をするような相撲を取っていた。また残り腰だけでなく、突き押しの中 ...

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 そして千代の国は激しい相撲を取っていたが、誤解してほしくないのが立ち合いからすぐにラフな相撲を取っていた訳ではない。勿論立ち合いから張り手を入れる相撲はあったが、その数は決して多くはなかった。無茶な相撲となるのは先の碧山戦のように勝 ...

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 相撲の取り口に関しては激しい突き押し相撲をメインに右四つの相撲も取っていた。一時は右四つの相撲が中心になりかけたが、最後の方は再び突き押し主体になったという印象である。そしてもう一つの特徴が残り腰に任せた相撲である。二丁投げ、つまり ...

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 翌22日に引退会見を開き、思い出の一番には、2017年5月場所2日目の横綱鶴竜から奪った唯一の金星となる相撲を挙げた。また師匠の九重親方は実際に引退を決める以前にも二回「限界なのでは」とそれとなく声を掛けたが、本人が現役続行を望んで ...

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 2020年9月場所は西十両11枚目となったが4日目に敗れた以外は全て白星を並べ、独走で三度目の十両優勝となった。また14勝ということで来場所の再入幕が濃厚となった。幕内から幕下に陥落し、そこから幕内に復帰することを二度経験したのは大 ...

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 その後は千代の国を再び怪我が襲う。2019年1月場所は自身三度目となる勝ち越し後の途中休場となった。左膝複合靭帯損傷という大怪我をし、場所後の1月28日に手術を行った。結局4場所連続休場となり、9月場所は西幕下46枚目まで番付を下げ ...