2026年7月場所個別評価 大青山

 今場所は新入幕の場所であり、東前頭16枚目だったが6勝9敗という成績だった。初日は一意との新入幕対決を制して白星スタートを切ったものの2日目から3連敗し、前半戦は3勝5敗で折り返した。そして後半戦は10日目から3連勝し、星を五分に戻した。しかし終盤は3連敗し、十両からの出直しが濃厚となった。

 それでは大青山を紹介したい。大青山は中国・内モンゴル自治区出身で荒汐部屋所属であり、年齢は26歳である。また身長191センチ、体重165キロであり、押し、右四つ、寄りを得意としている。相撲留学で静岡県沼津市の飛龍高校に相撲留学し、卒業後は荒汐部屋の研修生になった。その後2021年11月場所前に正式に入門し、2022年1月場所で初土俵を踏んだ。また中国出身者としては師匠の荒汐親方(元幕内・蒼国来)以来2人目の幕内力士となった。

 内容に関しては懐の深さを生かした粘りのある相撲で白星を挙げていた。初日の一意戦は左四つがっぷりから一意に寄り詰められた。しかし体を開いて下手投げを打ち、廻しを離して抜きながらクルっと回って一意を土俵の外に出した。体が柔らかく、持ち味を発揮した一番だった。10日目の金峰山戦は当たってすぐに左前廻しを取ったものの金峰山に右四つに組まれ、不利な体勢に見えた。しかし金峰山が寄ったところで右に振って体を入れ替えて寄り切った。金峰山が振り回されることは滅多になく、身体能力の高さを見せた。

 ただ前さばきは上手くなく、当たってすぐに有利な体勢を作れるタイプではない。この部分をどうやって克服するか?。本人が言うように前に出る相撲が取れるに越したことはないが、相手あっての相撲であり、簡単なことではない。現状では廻しを取って粘る相撲に活路を見出すことになりそうだ。

 9月場所は東十両2枚目となったが勝ち越しての幕内復帰を期待したい。先場所までは1年近く十両上位の番付が続いており、地力があるのは確かである。しかし今のままでは幕内と十両の往復になりそうな気がする。ここから更に強くなるかどうか、本人の意識も含めて問われることになりそうだ。