2026年7月場所個別評価 一意

 今場所は西前頭15枚目であり、新入幕の場所だったが5勝10敗という成績に終わった。2日目に初白星を挙げるも4日目から4連敗し、前半戦は3勝5敗で折り返した。そして後半戦も立て直せず黒星が増え、まさかの大敗に終わった。

 それでは一意を紹介したい。一意は大阪府大阪市港区出身で木瀬部屋所属であり、年齢は24歳である。また身長185センチ、体重205キロであり、突き、押し、左四つ、寄りを得意としている。小学校時代から実績があり、日大では6つのタイトルを獲得し、2024年7月場所で初土俵を踏んだ。またスポーツ一家であり、錣山部屋に所属していた元幕下・川渕一誠は実兄で、プロボクサーの川渕一統は実弟である。

 内容に関しては相手を正面に置いて左四つに組み止める相撲が取れなかった。また勝った相手は小兵力士が多く、小兵相手には自分の相撲が取れていたものの、それ以外の相手には懐に入られ、自分の相撲を取らせてもらえなかった。千秋楽の取組後は「今場所は勉強の場所。(課題は)自分で分かっているんで、できるようになってからしゃべります」と語った。おそらく幕内力士の懐に入るスピードの速さに対応できなかったということだと思う。そして負けた相撲のほとんどが完敗であり、本人が一番良く分かっていそうである。いかにして自分の形に持ち込むか課題を突きつけられた場所だったと言える。

 9月場所は西十両2枚目となった。勿論一場所での幕内復帰を期待したい。ただ課題が出た以上、白星を並べるだけでは駄目である。幕内でも通用するような内容の相撲を取ることが求められる。それでも今場所は対戦相手が攻めあぐねる場面も多く、地力があるのは確かである。また課題さえ克服すれば幕内での勝ち越しが見えてくるので、この経験を次に生かしたい。