2026年7月場所個別評価 豊昇龍
今場所は休場明けとなったが7勝7敗1休という成績に終わった。前半戦は3日目は藤ノ川、そして6日目は伯乃富士に敗れ、6勝2敗で折り返した。ただこの時点ではトップと星一つ差であり、優勝の可能性が十分残されていた。しかし後半戦は9日目から連敗すると12日目からも連敗して6敗となった。そして14日目は先場所痛めた右太もも裏が完治しておらず、悪化したため休場した。
内容に関してはさばいて勝った相撲が多く、前に出て勝った相撲は少なかった。そして前に出る圧力が弱いので、前半戦で負けた相撲のように足元を掬われるような内容も出てくる。それでも後半戦から調子を上げられれば問題なかった。しかし逆に黒星が増えて終盤になって休場し、横綱として見れば最悪の結末と言われても仕方がない。
原因は稽古不足のようである。しかしその理由はある。先場所は稽古をやり過ぎたことで疲労が残り、初日の怪我と休場につながった。それを踏まえて今場所前は慎重であり、初日まで1週間を切ったところでようやく出稽古に行った。また名古屋場所は毎年暑いのも稽古をセーブした理由である。しかし今回は結果として稽古不足となり、後半の失速につながってしまった。一言でいえば調整の失敗である。また後半に調子を上げていれば痛めた右太もも裏も何とかなるという部分だったと思うのでそれが残念である。
場所後の夏巡業は初日から休場した。おそらく途中参加はないと思うので、部屋で調整して9月場所に備えることになる。ただ横綱昇進後まだ1度も優勝していないという事実は重い。来場所も今場所のような結果なら横審から勧告が出てもおかしくない状況出会う。せめて優勝争いには絡んで横綱としての体裁は保ちたい。怪我を治すのは勿論だが、場所前の調整は自らコントロールできる立場なので考える余地がありそうだ。
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