2026年5月場所個別評価 寿乃富士
今場所は西十両7枚目だったが9勝6敗という成績だった。5連勝スタートを切ったが6日目から5連敗した。しかし11日目は旭海雄を下手投げで破ると再び連勝し、13日目に勝ち越しを決めた。千秋楽の東白龍戦は土俵際での突き落としが決まったかに見えたが、東白龍が土俵を飛び出す前に左足が出ており、東白龍の勝ちとなった。よって2場所連続二桁勝利とはいかなかった。
内容に関しては四つに組む相撲もあったが投げ技で4番勝っており、前に出る相撲が取れていたとは言えない。その意味では新十両だった先場所の方が前に出る相撲が取れており、先場所の方が良かった印象がある。また今後に向けては投げ技に頼ると萬付けが上がった時に行き詰まるので、今のうちから四つに組み止めて寄る相撲を取って欲しいところだ。理想は4日目の明生戦である。当たってすぐに左四つに組み、上手を取ると胸を合わせ、最後は腰を下ろして寄り切った。こういった内容の相撲をもっと増やしたい。
一方5連敗に関しては先輩力士から洗礼を受けているように見えた。誰もが通る道であり、気にすることはない。また連敗を止めた後に再度連勝するあたりに能力の高さを感じる。
来場所は入幕も見込める西十両4枚目となった。ただ今場所のように投げ技を多用していると十両上位の番付では勝てない。よって自ら意識して前に出ることを心掛けたい。手足が長い上に体が柔らかいので将来が非常に楽しみである。いずれは同部屋の熱海富士や義ノ富士と肩を並べるくらいの存在になることを期待したい。
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