2026年5月場所個別評価 豪ノ山

2026年8月2日

 今場所は8勝7敗という成績だった。3日目から4連勝すると8日目は全勝の大関霧島に土を付ける殊勲の星を挙げ、前半戦は6勝2敗で折り返した。そして後半戦は10日目は琴勝峰を引き落として勝ち越しを決めた。しかし翌日からは5連敗し、結局8勝で場所を終えた。

 内容に関しては突き押し相撲で白星を挙げていた。4日目の平戸海戦は当たってすぐに左前廻しを取られたものの振りほどくと押し込まれたが引かずにこらえた。そして押し返してから左へ引き落とした。土俵際で引かなかったことが勝因である。6日目の熱海富士戦は当たって突き起こすと細かく突っ張り、右ハズ左おっつけで一気に押し出した。先場所は土俵際まで押し込むも逆襲され、悔しい負け方をしていたがしっかりと借りを返した。そして8日目の霧島戦は当たった後すぐに引き、防戦一方となった。しかし霧島の左掬い投げで体が離れ、体勢を立て直すと押し合いから左ハズ右おっつけで押し出した。霧島の掬い投げに助けられた部分はあったものの、その後の攻めは見事だった。先場所はあと一歩のところで負けており、雪辱を果たした。また琴櫻戦と琴勝峰戦は土俵際の粘りで勝っており、相撲の幅が広がってきたのも好材料である。

 しかし終盤は5連敗し、星を伸ばすことはできなかった。先場所も終盤4連敗しており、先場所と似たような星の並びとなった。私には初日から目一杯の相撲を取っているように見え、終盤はその反動が出たと思っている。その点で多少物足りなさが残るが、先場所勝てなかった役力士には全て勝っており、進歩していると見たい。また役力士に勝てなければ三役には上がれないので、一つ壁を破った感じがする。

 来場所は前頭2枚目あたりとなり、上位総当たりの番付となりそうだ。序盤から上位力士と当たるので今場所までのように勢いを付けてから上位力士と対戦するという訳にはいかない。その点で地力が問われる。あとは来場所は休場していた上位力士が戻ってくるので、その中でどれだけ倒せるかといったところである。勿論新三役に向けてチャンスの場所ではあるが、私としてはその前に役力士を倒し、自信を付けて欲しいと思っている。