2026年5月場所を振り返って 三賞に関して

 三賞に関しては若隆景が無条件で技能賞受賞となった。また14日目終了時点で10勝を挙げている義ノ富士、伯乃富士、宇良、琴栄峰、藤凌駕の5人は千秋楽に勝てばと言う条件付きで敢闘賞受賞となった。そして琴栄峰との4敗対決を制した義ノ富士と伯乃富士が獲得した。結果的に10勝を挙げている5人に一律に三賞受賞のチャンスを与えたのは妥当と言える。

 なお殊勲賞は該当者なしとなった。三賞選考委員会で記者クラブ側から見解が求められると、元大関魁皇の浅香山部長は優勝にしては星数が低いことを理由とし「これが13,14勝なら違った」と説明した。極めて真っ当な意見である。

 改めてまとめると東前頭2枚目の美ノ富士と西前頭10枚目の伯乃富士が敢闘賞を受賞した。成績はいずれも11勝4敗だった。義ノ富士は三賞は2場所ぶりとなり、敢闘賞は入幕した2025年7月場所以来2回目となった。また入幕6場所中4場所で受賞しており、数も5つということでハイペースということで三賞の常連である。来場所は新三役が確実であり、二桁勝って大関昇進への起点を作れるかが焦点となる。伯乃富士は殊勲賞に輝いた2025年9月場所以来4場所ぶりの三賞となった。千秋楽は立ち合い変化で受賞を決めたが、左足首を痛めており、私的には理解できる。何より14日目の霧島戦に勝ち、霧島を単独首位から引きずり下ろした一番が大きい。優勝争いを盛り上げた立役者と言っても過言ではない。その意味で先勝受賞にふさわしい活躍だった。

 そして東小結の若隆景は7回目の技能賞受賞となった。成績は12勝3敗だった。1年ぶりの三賞受賞となり、8度の三賞受賞のうち技能賞は7度目である。おっつけやハズ押しなど、決まり手として表れない技は一級品である。また再度の大関昇進のチャンスが巡ってきた。12勝での優勝というアドバンテージを生かせるか。再び正念場となるが乗り越えられるか注目である。

続く