2022年1月場所個別評価 明生

 今場所は5勝10敗で負け越した。5日目までは3勝2敗と白星が先行したが6日目からは3連敗するなど黒星が増えた。それでも12日目は照ノ富士を肩透かしで破り、優勝争いを面白くした。しかし13日目からは3連敗で場所を終えた。

 内容に関してはいなしたところを攻められて負けるといった相撲が多かった。そして初日から腰にはテーピングが施されており、どうやら場所前の稽古で痛めたようだ。確かに立ち合いは当たれていたものの、その後の動きが明生らしくなかった。腰痛が原因であればこれは仕方がない。しかし照ノ富士戦は強い気持ちを持って挑みたいという思いでテーピングを外し、殊勲の星を挙げた。相撲はぶちかましてから押し込むも逆に攻め込まれた。しかし相手が前に出てきたところを右へ回り込み、逆転勝ちした。明生の側から見れば立ち合いのぶちかましだけに集中したような相撲だった。腰の状態が思わしくない中、執念で挙げた白星ともいえる。また負け越したとはいえ二大関も破っており、三役力士として存在感を示した。

 来場所は5場所ぶりの平幕となるがまずは腰の具合を少しでも良くしたい。体が大きくない中でぶちかますなど全力の相撲を取っており、腰に負担がかかるのも無理はない。そして腰の状態さえ良くなれば横への動きは速いので明生らしい相撲が取れると思う。体調を戻した上での巻き返しを期待したい。