歴史をつないだ男! 栃大海 最後に
2025年5月場所は新入幕の場所だったが4勝11敗の大敗に終わった。序盤は3勝1敗と白星が先行したものの、その後は連敗が止まらなくなってしまった。また内容的にも突き押しが通用せず、力量差があったと言わざるを得ない。また微妙な一番もあったが、それ以前に突っ張りの威力を増さないと際どい一番も拾えなくなる。よってやることは一つであり、突き押しの鍛錬と強化に尽きる。ただ新入幕で勝ち越すこと自体が容易ではなく、悲観することはない。
出世は同学年の3人に比べたら遅れを取っているものの、幕下の土俵で長らく揉まれてから関取になっており、成長曲線としては悪くない。あとは稽古と本場所の土俵で力を付ければ体格には恵まれており、スピードも持っているので自ずと番付が上がっていくはずである。また現時点では他に部屋を背負って立つような人材は見当たらない。栃大海が頑張るしかないという状況である。伝統のある部屋であり、プレッシャーで大変かもしれないが、期待の裏返しでもあるので喜んで相撲に取り組んで欲しい。個人的には大器が新入幕を果たしたということでホッとしている部分もある。ただここで終わってしまっては部屋関係者が困ってしまう。入幕でおしまいという力士ではなく、今場所の経験を次に生かしたい。体はまだ完成しておらず、もう少し長い目で見た方がいいのかもしれない。5月場所は琴勝峰との対戦が観られたので、今度は豊昇龍、王鵬との対戦が来る日を楽しみにして待ちたい。
終わり
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