頑張れ琴太豪! その4
十両に上がれば全てが報われると言ってもいい。協会から給料が支給され、個室も与えられる。また締め込みも木綿から絹に変わり、化粧まわしも与えられる。そしてそれまでは付け人だったが付け人が付く立場になる。後援会もできるかもしれない。また話によると仮に1場所で幕下に転落しても、1年くらいは個室で過ごせるようだ。すぐに大部屋に移動させられることはない。ということでしばらくは十両に昇進した喜びを味わうことができる。勿論琴太豪も報われてほしいと心底から願っている。
私の知人で小学校時のクラスメイト、そして中学校時の同級生がいた。私は中学2年の途中で引っ越したので知人の状況は全く分からなかった。ただ大相撲は大好きなので大相撲中継はよく観ていた。すると幕下ホープで知人が紹介されていた。四股名は玄界浪である。顔を確認したが間違いない。出身地も確認したがそれも間違いない。正直驚いたがそれと同時に嬉しかった。そして彼の応援を始めた。その後1994年3月場所は東幕下3枚目まで番付を上げた。自己最高位であり、新十両が目前のところまで来ていた。しかし2勝6敗で負け越し、新十両のチャンスを逃した。その後は怪我もあり、幕下下位と三段目の往復が続いた。結局幕下上位に戻れないまま1998年11月場所限りで現役を引退した。非常に残念だった記憶がある。また知人を通して十両に昇進することの大変さを痛感した。
続く
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