頑張れ琴太豪! その5

2020年11月22日

 しかし玄界浪だけではない。幕下上位に上がり、新十両を目前にしながら負け越し、十両に上がれないまま引退した力士はごまんといる。確かに解説者の言うとおり、十両に上がるだけでなく、十両で通用するような相撲を取れなければ意味がないというのは正論である。また昔も今も十両と幕下の間には見えない壁が存在するのも事実である。そしてその見えない壁を乗り越えるためには突き抜けるものが必要である。野球でいえば、図抜けた才能を持つ選手だけがプロ入りできるように。

 ただ観るほうとすれば琴太豪のように幕下上位に定着し、必死に頑張っている力士はつい応援したくなってしまう。また運よく十両に上がれればいいが、その運がなかなか巡ってこないのが十両と幕下の入れ替えである。当然ながら十両力士は星勘定が悪くなると幕下には絶対落ちたくないので必死に頑張る。中には絶望的な星勘定から連勝し、十両残留を決める力士もいる。また入れ替えに関しては十両から幕下に落ちる力士を先に決めるため、幕下上位で好成績を挙げても十両に上がれない力士が時々出てくる。力士はそんなことは百も承知なので必死である。そして引退したが希善龍や北はり磨など、十両と幕下を往復している力士がいる。いずれも百戦錬磨の兵である。簡単には勝たせてくれない。

 琴太豪は11月場所は2番相撲で足を痛め、5日目から休場した。非常に残念である。また一からやり直しである。悔しいとは思うがまずは怪我を治してほしい。番付は下がるが、気持ちを一旦リセットしてもう一度上を目指したい。現在27歳だが、30歳までには十両に上がりたいところだ。あと1回はチャンスがあると思うので期待したい。厳しい道のりが続くが、厳しいと分かっているからこそ応援したい。そして努力が報われてほしい。頑張れ!琴太豪!。

終わり