頑張れ琴太豪! その3

2020年11月22日

 話を琴太豪に戻すと部屋の中での立場も厳しくなっているのは容易に想像がつく。年齢が近い琴恵光には先を越され、若手の琴勝峰と琴ノ若にはあっという間に抜かれてしまった。本来なら2人の勢いを借りて、競い合う中で十両に上がりたかったところだが・・・。また力士数が多数在籍する佐渡ヶ嶽部屋だが、現在は幕下上位は琴太豪1人であり、部屋の中で番付が近いライバルは見当たらない。孤独な戦いを強いられていると言っても過言ではない。現状では局面を1人で打開するしかないといった状況である。これはあくまで想像だが、ぶつかり稽古で琴勝峰と琴ノ若に胸を出され、転がされているかもしれないと思うと胸が少し痛くなる。また年上の琴奨菊や琴勇輝には「まだ十両に上がれないのか」という視線で見られているかもしれない。何とか新十両昇進という結果で周囲の期待に応えてほしいところだ。

 直近3場所の成績が4勝、3勝、4勝だが、この成績が現状の琴太豪を物語っている。ギリギリの戦いの中で勝ち越せるかどうか、どっちに転がってもおかしくないといった内容である。琴太豪は右四つの相撲を得意としているが、なかなか得意の四つに組ませてもらえない。また引き技で勝つ相撲も時々見られる。相撲内容から見れば勝ち越すのが精一杯といった感じである。やはり十両に上がるためには右四つに組み止めて前に出る相撲を取りたい。ただ琴太豪は体重は137キロであり、全体としては軽量の部類に入る。組み止めるのは少し厳しいので動きの中で得意の四つに組みたい。あとは体重に関してだが、なかなか増えないのも苦労している要因の一つである。大抵の力士は増量しながら番付を上げていくのでその部分も気になる。

 しかしプラスの要素もある。それは今年は3月場所と9月場所は幕下5枚目以内で勝ち越していることである。現在は幕下5枚目以内なら勝ち越せば十両昇進の可能性がある。十両に上がる実力がなければ幕下5枚目以内での勝ち越しは不可能である。BS大相撲で解説者が「5枚目以内で勝ち越したのだから自身にしてほしい」と語っていたが私も同感である。また十両に上がれなかったのは運がなかっただけである。気にする必要はない。あとは運を引き寄せるための努力が求められる。

続く