次の大関候補は誰だ? その7

2020年11月22日

 そして6人目は琴勝峰である。琴勝峰は千葉県出身で佐渡ヶ嶽部屋所属であり、年齢は21歳である。身長190センチ、体重159キロであり、突き・押し・右四つ・寄りを得意としている。対戦相手によって押し相撲と四つ相撲を使い分けるタイプである。入門以来負け越しは僅か1場所だけである。そして十両は3場所で通過。今年7月場所が新入幕だったが2場所連続で勝ち越した。11月場所の番付は自己最高位となる西前頭5枚目である。

 入幕してからは7月場所は8勝7敗で勝ち越したが個人的には少し物足りなさが残った。前半戦は6勝2敗だったが後半戦は星が伸びず、8勝で場所を終えた。本人が言うには自分の間合いで相撲を取らせてもらえなかったみたいだ。そして相撲の迷いが結果に出てしまった。新入幕ということで独特の雰囲気があったと思うし、仕方がない部分はある。しかし9月場所は10勝5敗の好成績だった。結果だけでなく内容も伴っていた。相手に合わせるのではなく、自分のペースで相撲を取っていた。7月場所を踏まえて修正してくるあたりはさすがである。21歳の若さだが土俵上でも物怖じせず、落ち着き払っている。

 一言でいえばあらゆる能力を備えているのが琴勝峰である。背の高さ、手の長さ、柔軟性、懐の深さに加えて足腰が良く、馬力がある。まだ上位力士との対戦はないが将来の横綱候補と言っても過言ではない。一方相撲の取り口はまだまだ完成されていないので稽古で磨いていきたいところだ。

 11月場所は前半戦に白星が先行すれば後半戦に上位力士と対戦する可能性がある。当然勝ち越してほしいが上位との対戦があるかどうかに注目したい。課題はやはり立ち合いの強化である。今でも当たりは強いが今後は上位力士と対戦することになるので更なる強化は必須である。立ち合いに関しては稽古だけでなく、本場所の経験も必要だと思うので慣れの部分もある。経験を積みながら強くなっていってほしい。また同部屋で再入幕の琴ノ若にも注目したい。才能は琴勝峰に匹敵するものを持っている。お互いに競い合って上を目指してほしいところだ。

続く