遅れて来た大物! 若元春 来歴 初土俵まで

2024年9月19日

 2023年7月場所は三関脇の大関獲りが話題となっているが、そのうちの一人が若元春である。29歳でありながら去年から急に強くなってきたという意味では他の力士とは成長曲線が少し異なる力士である。また左四つに組み止める相撲は力強く、更に成長が見込めそうである。それでは若元春を紹介したい。

 若元春は福島県福島市出身で荒汐部屋所属である。そして身長187センチ、体重143キロであり、左四つ・寄りを得意としている。祖父は元小結・若葉山、父は元幕下・若信夫、兄は幕下・若隆元、弟は幕内・若隆景という相撲一家に生まれた。ということで相撲が絶対という環境で育ったが本人は相撲は大嫌いだったようだ。しかし相撲のセンスは持っており、弟の若隆景より強かった。また学法福島高時代は三年連続でインターハイ個人に出場し、三年次に東北大会準優勝の実績を残した。また在学中に東日本大震災で被災した時に兄が入門していた荒汐部屋で一か月間の避難生活を送った経験があり、部屋の恩に報いる意味も込めて高校卒業前に荒汐部屋で初土俵を踏んだ。

続く