目指すは武双山! 藤凌駕 最後に

 2026年9月場所は6日目終了時点で2勝4敗という成績である。平幕相手に3敗しており、その点でやや物足りなさが残る。ただ自己最高位であり、簡単に勝てる位置ではなくなっているのも事実である。

 内容に関しては速い相撲で勝っている一方、動きを止められると苦しくなるといった相撲が続いている。また4日目は大関獲りの熱海富士との初対戦となったが、押し込んだものの熱海富士に動きを止められ、最後は押し倒しで敗れた。押し込む力はあるものの攻めきれなかったのが現時点の実力と言える。この経験を次に生かしたい。

 7日目は大関琴櫻戦が組まれた。この後は上位力士との対戦が続きそうだ。私的には目先の結果よりも勝ち負けを気にせず、思いっきりぶつかって欲しい。

 今後に向けては繰り返しになるが、押し相撲を磨くことが課題となる。廻しを取るのも悪くないが、技量が伴っている訳ではないので速い相撲を取ることが求められる。まずは幕内上位の土俵で揉まれながら力を付けていきたい。展開次第では勝てる力を持っているが、勝てなくても稽古をして力を付ければいいだけのことである。

 最後に上位力士が稽古相手として指名しており、素質があるのは間違いない。指名されずに稽古できない力士も多い中で、これはありがたいことである。あとは本人がそれをどう感じて相撲に取り組むかである。少し時間がかかるかもしれないが、先を見据えて稽古に励んで欲しい。また久々に誕生した愛知県出身の幕内力士として、過去の名力士に次ぐ活躍を期待したい。

終わり