目指すは武双山! 藤凌駕 拓殖大学出身力士に関して 元関脇・栃乃洋 私が観た印象

 金星12個は史上2位の記録であり、上位キラーを物語る数字である。一方三役での二桁勝利は一度もなかった。また史上1位の安芸乃島(現・高田川親方)は三役で二桁勝利を挙げており、個人的には安芸乃島以上のインパクトがあった。そして金星の内容もどちらが横綱か分からないといった相撲も多く、錯覚した記憶がある。

 相撲の取り口は左四つからの速攻と強烈な下手投げを武器としていた。ただ相撲に安定感があるタイプではなく、上位力士を破った次の日はあっさりと負けていた印象がある。強さと脆さが同居しており、その部分で不思議な力士でもあった。それでも幕内を長年務めており、実力の高さは疑いようがない。

 またおい(姉の息子)の池田俊は大学4年次に2023年12月に行われた全日本相撲選手権でアマチュア横綱に輝いた。ただ卒業後は実業団で相撲を取っており、角界入りしなかったのが少しだけ残念である。

続く