2026年7月場所個別評価 琴櫻

 今場所はカド番場所だったが8勝7敗という成績だった。4日目までは3勝1敗だったが5日目から3連敗して黒星が先行すると9日目は伯乃富士に敗れて5敗目となり、カド番脱出が厳しくなってきた。しかし翌日からは連勝し、13日目は獅司を下手出し投げで破って勝ち越しを決めた。

 内容に関しては立ち合いの踏み込みが弱く、自分の相撲が取れていなかった。特に7日目の熱海富士戦は当たり負けした後一方的に寄り切られた。大関候補相手に圧倒されており、勢いの違いを見せつけられた感がある。当然大関が逆の相撲を取らなければいけないのだが、おそらく膝と腰の状態が相当良くないものと思われる。終盤は連勝して勝ち越しを決めたが、そのうち出し投げが2番、上手ひねりが1番であり、技で大関の地位を何とか守ったという印象である。

 辛うじてカド番を脱出したものの、今後に向けては見通しが明るいとは言えない。立ち合いの圧力が戻るのが一番なのだが、178キロの巨体が膝と腰に負担を掛けている。現状では大関の地位を守るのが精一杯という内容であり、復調するかは微妙なところである。今は我慢の時であり、それができなければ厳しい言い方になってしまうが、それだけの実力ということである。

 あくまで私の予測だが、近いうちに熱海富士が大関となり、二横綱四大関になると見ている。その後で6人によるサバイバルとなりそうだ。また琴勝峰や義ノ富士などが力を付けてくる可能性もあり、その場合は更に競争が激しくなる。ただ28歳の年齢を考えれば奮起して欲しいところだ。厳しい状況には変わりないが、乗り越えられるかどうか?。力士としての底力が問われているのかもしれない。