2026年7月場所を振り返って 優勝争い 11日目 琴栄峰ー獅司戦

 11日目は1敗の2力士の相撲に触れたい。先に琴栄峰が土俵に上がり、2敗の獅司との取組だった。過去の幕内での対戦成績は2勝1敗で琴栄峰がリードしている。相撲は琴栄峰のモロ差し狙いに対し、獅司は押し上げて応戦した。その後琴栄峰が右四つ左上手の形を作った。そして寄り立てたものの獅司は左へ回り込んでこらえると左上手と右下手を取り、がっぷり四つとなった。こうなれば体格で上回る獅司の方が有利である。琴栄峰の寄りをこらえると動きが止まった後じわじわと寄り詰め、最後は粘る琴栄峰に体を預けて寄り倒した。1分の大相撲であり、取組後は館内から大きな拍手が上がった。

 勝った獅司は2敗を守り、優勝争いに残った。取組後は「廻しを取れて、それを離さなかったのが良かった」と語った。琴栄峰は体格の割には振り回す力が強く、逆転負けもあるかもしれないと思って観ていたが、相手の投げ技に対応できていた点は評価できる。

 一方負けた琴栄峰は2敗となり、優勝争いから一歩後退した。取組後は「全然ダメでした。がっぷりに組んだのが良くなかった。自分の相撲が下手でした」とコメントした。本当は二本差して前に出たかったが、それができなかったのが「全然ダメでした」のコメントに表れている。見た感じもコメント通りの内容だったが、現状ではまだ経験が浅く、ここまでが精一杯のように見えた。この反省を次に生かしたい。

続く