英乃海引退に関して 相撲の取り口 師匠の指導を聞かず

 右四つ・寄り・押しを得意としていた。そして興味深かったのが引退会見での師匠の木瀬親方の言葉である。「左上手を取る右四つを勧めたが、実現しなかった。器用すぎるのが欠点だった。自分も指導に迷ってしまった」と語った。確かに師匠の言う通り左上手を取る相撲を取っていれば、もっと上の番付で活躍できたはずである。しかし大卒力士であり、入門時は既に二十歳を超えている。よって本人に余程素直さがない限り、耳を傾けてもらえないというのは十分あり得る。私的には高卒力士も師匠の言うことを素直に聞けるかは微妙だと思っている。年齢的な意味では中卒力士が言うことを聞くという部分に関してはベストという印象がある。また中卒力士の関取は師匠の言葉を素直に聞いて強くなったというイメージがある。結局本人は師匠の言うことを聞くことなく、中途半端なモロ差しの相撲を取り続けた。

続く