英乃海引退に関して 2025年5月場所初日の草野(現・義ノ富士)戦 策を講じての白星
伸び盛りの新鋭に成す術なく負けたので悔しくない訳がない。そして前回の対戦を踏まえ、対策を講じた。出した答えは右を固めて当たる立ち合いだった。前回とは逆の右である。根拠は分からないが、本人なりに確信があったのだと思う。草野は左を差そうとしたものの差せなかったので突き押しに変えた。するとそれを見透かしていた英乃海が機を見て右を差すと左も差して草野の上体を起こし、最後は土俵下まで押し出した。相手のお株を奪うような速攻相撲には正直驚いた。やはり能力だけで勝てるほど大相撲の世界は甘くない。そのことを思い知らされた一番だった。
またこの相撲に限らず、英乃海は時に相手に全く力を出させない相撲を取っていた。やはり関取を10年以上続けて来た実績は伊達ではない。相手のことを研究しているのがよく分かる。また素晴らしいのは研究していることだけではない。相手は立ち合いでどう当たるのか?。考え尽くしたうえで自ら策を講じるといったイメージである。勿論こういった相撲は毎日とれる訳ではないので、たまに策を練って相撲を取るといった感じである。そして策がハマれば報道陣に内容を説明するなど、得意気に語っていた印象が強く残っている。また時に見せるというのが何とも心憎いと思った次第である。
続く
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