貴景勝は横綱になれるのか? 周囲の状況
他の上位力士の状況である。横綱は白鵬、鶴竜ともに35歳であり、ピークは明らかに過ぎている。おそらく鶴竜は今年の早いうちに引退すると思う。白鵬にしても出場して翌場所に休場では横綱としての役割は果たしていない。今年も同じ状況が続けば立場は更に厳しくなる。
大関に関しては朝乃山は去年の9月場所は初日から3連敗、そして11月場所は3日目から途中休場ということで壁にぶつかった感じがする。また同じ右四つ得意の元大関照ノ富士には3連敗しており、結果だけでなく、技量不足も露呈している。体格は立派だが、上を目指すとなると少し時間がかかりそうである。正代は11月場所は新大関の場所だったが途中休場し、1月場所は早くもカド番となってしまった。まずは大関の座を守るのが先決である。また年齢も29歳であり、普通に考えれば上を目指すのは少し厳しい感じがする。
関脇以下に関しては照ノ富士が1月場所に好成績を挙げれば大関復帰の可能性が出てきた。確かに11月場所では貴景勝と優勝争いをしており、ライバルになるかもしれない。ただ膝の状態が完治したわけではなく、今後も膝の状態を見ながらの土俵になりそうだ。年齢も29歳である。しかし照ノ富士は大関復帰だけでなく、その上も目指しており、動向に注目したい。御嶽海は三役が長くなっているがなかなか殻を破れないでいる。。殻を破れれば貴景勝にとって嫌な存在になりそうだが・・・。それ以外の力士は現状ではすぐに上位をうかがえる力士は一人もいない。なお関脇隆の勝は貴景勝と同部屋であり、対戦がないので寸評は控えたい。
ということで貴景勝が横綱に上がれる要素は十分揃っている。自分に言わせれば横綱に昇進するためにレールが敷かれてあるという状況である。あとはレールから脱線することなく、横綱への道を歩むだけである。11月場所の優勝決定戦の時のように自らの手で優勝と、横綱の座を掴みたい。
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