2026年9月場所個別評価 嘉陽
今場所は西十両12枚目だったが11勝4敗の好成績だった。7連勝スタートを切り、10日目に自己最速となる勝ち越しを決めた。そして千秋楽は玉鷲との4敗対決を制し、優勝決定巴戦に進出したが巴戦は北の若に敗れ、優勝は逃した。また二桁白星は11勝を挙げた2024年9月場所以来2年ぶりとなった。
7月場所後の稽古のテーマは立ち合いだったようである。「勝ち負けではなくて、できるだけ圧力が掛けられるようにしたい」と語った。師匠の元関脇嘉風の中村親方からは立ち合いの当たりの角度などを言われていたようである。背が低い上に体重は170キロあり、これ以上増量すると体の動きが鈍る恐れがあるため、体重増に活路を見出すわけにはいかない。よって立ち合いの当たりは今後ずっとついて回るテーマとなりそうだ。
また場所前は出稽古に来た朝乃山と申し合いを行ったようだ。「話にならなかった」と言い、全く歯が立たなかったみたいである。しかし初日からの快進撃に「(朝乃山関の)圧力を感じられたんで、それが良かったのかも」と稽古の成果を語った。
内容に関しては当たってからの引き技と横へに動きで白星を挙げていた。今場所は当たってからすぐ引く相撲が多く、師匠からの助言でそのような流れになったのかもしれない。また体型的にも攻防のある相撲には持ち込みたくなく、早く勝負を付けるに越したことはない。
印象に残ったのは2日目の時不動戦である。左から張った後ぶつかると両ハズから二本のぞかせ、一方的に寄り切った。頭からぶつかるだけでなく、時には二本差す相撲も取りたい。千秋楽の玉鷲戦は玉鷲が見ながら当たっており、警戒させるという意味でも懐に入る相撲は効果的である。
一方負けた相手は竜電、輝、北の若など大型力士に見られながら相撲を取られており、見られてしまうと苦しくなる。よって課題としては大型力士が相手でもぶちかまして相手を後退させるような相撲を取りたい。やはり立ち合いの当たる角度が大事になってくる。
11月場所は西十両4枚目となった。二桁勝っての再入幕を期待したい。また相手が強くなるので立ち合いの踏み込みが鍵を握りそうだ。今場所のように押し込んだ上で横への動きの速さを活かしたい。
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