頭を上げない男! 旭海雄 ライバルの阿武剋の存在

 阿武剋とは同期入門だったが阿武剋は幕下15枚目格付出に対して旭海雄は前相撲スタートだった。また一緒に来日しており、旭丘高校、日体大では同じ釜の飯を食う大親友であり、最大のライバルだった。本人が「稽古場ではバチバチでした」と語るように高校時代は熱くなってくると、お互いが相手を羽目板にぶつけるほどだったようである。当時は新興の相撲部だったため「稽古相手もあまりいなかったので、それくらいしないと稽古にならなかった」らしい。その後二人は切磋琢磨しながら成長を遂げていった。入門後も互いに出稽古に行き合い、ずっと稽古してきたようだ。

 そして2026年5月場所7日目、十両の土俵で初対戦となった。相撲は旭海雄が押し込んだものの阿武剋が土俵際で引き、軍配は旭海雄に上がったものの物言いが付いた。そして協議の結果差し違えとなり、引き落としで阿武剋の勝ちとなった。

 取組後阿武剋は「特に変わらないと思っていたが、緊張した。ずっと一緒にやってきたので、できればもうやりたくない」と苦笑いを浮かべた。続けて「地方場所では出稽古に来てもらって、二人でずっと稽古してきた。もう十年ですよね。そんなに長い感じはしないけど、僕らは人生の半分くらいずっと一緒に過ごしてきた。こうやって対戦することができて感慨深い。今度は幕内でやりたい」と話した。

 ちなみに9月場所も対戦があり、阿武剋が叩き込みで勝っている。今度は幕内での対戦が観たい。両者ともに勝ち越して幕内に昇進するのが理想である。現在は旭海雄が上り調子の一方、阿武剋は伸び悩んでいる印象があるので今度は阿武剋が旭海雄の勢いを借りて巻き返して欲しいと思っている。

続く