2026年7月場所個別評価 大栄翔
今場所は東前頭4枚目であり、4場所連続で同じ位置となったが10勝5敗の好成績だった。黒星スタートも翌日からは連勝し、前半戦は5勝3敗で折り返した。そして後半戦は13日目に勝ち越しを決めたが「勝ち越しで終わりじゃないので二桁を目指してしっかりやっていく」とコメントした。そして千秋楽は義ノ富士を突き落としで破り、目標を達成した。
内容に関しては前半戦は白星が先行したものの攻め込まれる相撲が多かった。しかし後半戦に入ると突っ張って前に出る自分の相撲が増えた。また終盤は4連勝しており、稽古十分かつスタミナ十分であることを示した。
特に良かったのが4日目の熱海富士戦と勝ち越しを決めた13日目の隆の勝戦である。熱海富士戦は押し合いから熱海富士に押し込まれたものの土俵際で右、左と回り込んで凌ぎ、最後は右突き落としで這わせた。元々馬力がある上に俵に足を掛けているので相手もあと一歩が出ない。またちょっと意外だが、思ったより背中が柔らかい。のけぞりながらも粘れるタイプである。勿論前に出るに越したことはないがベテランの域に入ってきており、突き落としに活路を見出すのも悪くない。隆の勝戦は突き合い、押し合いから右にいなして押し込むと隆の勝は棒立ちになりながらも左からいなして残した。その後隆の勝が当たってきたところを左おっつけから右へいなして押し出した。元大関候補同士の押し合いは見応えがあった。ただ大栄翔は大関獲りまで駒を進めたことがあり、その差が出たようにも見えた。
来場所は7場所ぶりの三役となり、関脇となりそうだ。勿論二桁勝って欲しいが、今場所の内容ではそこまでは厳しそうだ。よってまずは勝ち越して再度の三役定着といきたい。平幕陥落後も豊昇龍から2つ金星を挙げており、上位力士に勝てる力を持っている。あとは押し合いの形に持ち込んで自分の相撲を取りたいところだ。
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