2026年7月場所を振り返って 十両優勝の湘南乃海に関して
まず褒めるべきは精神面である。本割では軍配をもらったにもかかわらず差し違えでの黒星ということで切り替えが大変だったと思う。しかも本割からさほど時間が経っていない中での決定戦であり、気持ちをよく立て直したと思う。本人が言うように一番一番に集中したのが良かったのかもしれない。また他の3力士は勝って決定戦に臨んでおり、そういった部分の劣勢を跳ね返した。
次に相撲内容である。決定戦の朝翠龍戦は横への動きで、そして寿乃富士戦は上手を取ってのスケールの大きな相撲を取り、持ち味を発揮した。やはり能力的には十両で相撲を取る力士ではない。
そして決定戦では格の違いを見せたと言っていいと思う。他の3人は学生相撲出身で幕内は未経験である。一方湘南乃海は元幕内と同時に中卒の叩き上げである。しかも幕下で長年苦労を重ねた後で関取になっている。また勝った2番いずれもが理屈で語れる内容ではなく、大相撲の厳しさをアマチュア相撲出身のエリートに見せつける結果となった。長年角界で揉まれてきたキャリアは伊達ではない。
今後に向けては前に出る相撲が鍵を握る。勿論前に出ることありきではなく、先述の横への動きと上手を取っての相撲と上手くミックスさせたい。つかみどころがないイメージもあるがスケールは大きく、優勝を弾みとしたいところだ。年齢は28歳でまだまだこれからであり、再浮上を期待したい。
続く
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