目指すは貴景勝! 若ノ勝 私が観た印象

 最初に目に入ってきたのは幕下時代である。突き押し相撲に威力があるだけでなく、体格以上に体が大きく見えたのが印象的だった。私的には一目見ただけで強くなると思った。また成長曲線も理想的である。幕下まではスムーズに上がったものの、幕下昇進から十両昇進までは2年以上を要した。そしてこの時期はいわゆる下積み期間である。稽古場で稽古をし、本場所の土俵では勝ったり負けたりしながら少しずつ力を付けていく。相撲に限ったことではないが、飛躍するためには停滞する時期が必要不可欠である。そして強くなった後は下積み期間が地力を下支えすることになる。逆にこの期間がないと学生相撲出身力士によく見られるが、番付だけ上がり、番付が上がったところで怪我をしてそのまま引退という流れになりかねない。若ノ勝に話を戻すと、力を付けてから番付を上げているので今後飛躍する可能性が高いと見ている。

 十両昇進後はすぐ幕内に上がってもおかしくないと思ったが、十両2場所目で右足を痛め、幕下へ陥落した。しかし幕下で2場所連続で勝ち越して十両に復帰すると2026年5月場所で新入幕となった。そしてこの場所は9勝を挙げ、幕内でも力が通用することを示した。次の7月場所は5連勝スタートも6日目の取組で右膝を痛め、7日目から休場となった。大怪我ではなさそうなので休場したとしても次の9月場所だけで済みそうだ。残念な結果になったが今後の巻き返しを期待したい。

続く