2026年5月場所を振り返って 優勝争い 11日目 欧勝馬ー琴栄峰戦、豪ノ山ー一山本戦

 琴栄峰は欧勝馬戦だった。初顔合わせである。また欧勝馬は三役経験者であり、力試しとしては持ってこいの相手である。相撲は当たってすぐに琴栄峰が左を深く差すと欧勝馬の右腰に付いた。ただ欧勝馬は土俵際での粘りが持ち味の力士である。寄り立てたものの最後は投げの打ち合いとなり、物言いが付いた。結局欧勝馬の手が付くのが早く、軍配通り琴栄峰の勝ちとなった。

 琴栄峰は2敗を守ったが、体が動いているだけでなく力を付けてきている。上位力士との対戦経験はないものの身体能力が高く、優勝争いに向けても面白い存在になってきた。

 豪ノ山は一山本戦だった。過去の対戦成績は豪ノ山の1勝4敗であり、苦手としている相手である。相撲は押し合いの攻防から豪ノ山が機を見て叩いたものの一山本が残した。その後は再度押し合いの攻防となったが、最後は一山本の押してからのタイミングの良い引き落としが決まった。

 負けた豪ノ山は3敗に後退した。敗因は思い切った叩きが決まらなかったことである。悪くはなかったが、結果的に残されてしまった。また豪ノ山も力を付けているが、一山本も同様である。そして手足は一山本の方が長く、長い相撲になるとやはり一山本に分がある。豪ノ山は手足が短く、速い相撲を取るのが一番なのだが、それは対戦相手も分かっている。よって持ち味の馬力を生かすだけでなく、もう一工夫が欲しいところだ。

続く