2026年3月場所を振り返って 優勝争い 11日目 霧島ー豪ノ山戦
11日目は1敗と2敗の合計四人の相撲に触れたい。まずは霧島と豪ノ山が土俵に上がり、1敗同士の直接対決となった。過去の対戦成績は4勝4敗の五分であり、去年1年に関しては2勝1敗で霧島がリードしている。また3場所ぶりの対戦となる。番付的には霧島の方が格上だが、正面に置かれると一気に押し出される可能性もあり、霧島にとって油断できない相手である。
相撲は豪ノ山のぶちかましに対して霧島が左からいなして左へ回り込んだ。その後も豪ノ山は攻め手を休めず押し込むとその圧力で霧島の左足が滑った。ここが勝負と言わんばかりに豪ノ山が土俵際まで押し込んだものの、霧島が上体をのけぞらせながらも左から突き落とし、豪ノ山を這わせた。
勝った霧島は1敗を守り、単独トップに立った。勝因は立ち合いである。押し込まれたものの頭で一回当たっているので攻められても残せる。あとは横への回り込みである。体にキレがあり、動きが速いのでスピードについて行けない。確かに紙一重の内容だったが突き落とした後は土俵を割っておらず、ゆとりがあるようにも見えた。また左足を滑らせた後に左を差して守りの形を作っており、相手の攻めを凌げる体勢を作っていた。このあたりは流石大関経験者である。
一方負けた豪ノ山は2敗に後退した。自分の相撲は取り切ったものの、結果だけが伴わなかった。結果論だが左ハズで霧島の上体を起こしており、左を差されたことが悔やまれる。また負けた際にに土俵下で審判を務めていた師匠の武隈親方が渋い表情を浮かべていたのが少し面白かった。
続く
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