2026年1月場所を振り返って 優勝争い 10日目 琴櫻ー霧島戦

 10日目。単独先頭の霧島は琴櫻戦だった。過去の幕内での対戦成績は霧島の14勝6敗であり、霧島が大きくリードしている。また直近1年の対戦成績は3勝3敗の五分だが今場所は霧島の方が調子が良く、霧島有利と見ていた。

 相撲は当たってすぐに霧島が左を差すと頭を付け、有利な体勢を作ったかに見えた。しかし琴櫻が右から叩いて振りほどくと押し合いの攻防となった。その後琴櫻が引き、両者の間隔が空いた。そして琴櫻が右を差して下手を取ると同時に上手を取り、霧島の動きを止めた。最後は両廻しを引き付けて万全の体勢で寄り切った。これで霧島は2敗目となり、単独トップは1日で終わった。

 この取組は紙一重の攻防になることが多く、ちょっとしたことが勝敗を分けるといった印象がある。どちらも相撲が上手いのでそういった展開になるのかもしれない。ただまともに組み合えば琴櫻が、そして頭を付けたり横から攻められれば霧島が有利という流れである。今回は琴櫻が引いて間隔を取ったことが勝敗を分けた。体は琴櫻の方が一回り以上大きく、がっぷり四つに組んだことが琴櫻の勝因である。

 それにしても霧島は優勝に向けては痛い星を落とした。安青錦戦は終えており、あとは両横綱との対戦を残すのみである。しかもどちらも調子が上がっていない。ということでこの一番に勝っていれば一気に突っ走る可能性もあったと思っている。しかし負けたことで自ら混戦に持ち込んでしまった。また大関復帰に向けての大関戦であり、個人的にはもう少し厳しい相撲を取って欲しかったという考えである。

 10日目終了時点で2敗で大関安青錦、、関脇霧島と平幕の熱海富士、阿炎、獅司の5人が並んだ。番付的には安青錦がほんの少しだけ有利になった感じがする。

 11日目は安青錦と熱海富士が2敗を守った。そして阿炎は獅司との2敗対決を制した。ということで11日目終了時点で2敗力士は安青錦、熱海富士、阿炎の3人となった。

続く