大嶽部屋継承に関して 元幕下友鵬に関して 世話人という仕事と当時の事情

 引退後は世話人となったが、世話人とは若者頭と並んで裏方の仕事である。若者頭は主に、若い衆への指導や土俵の進行が仕事になる。定員は8人だが現在は欠員が2人おり、6人が務めている。そして世話人の業務は雑務全般であり、世話人がテレビに映ることは、まずない。そして映らないようなところが世話人という職場らしい。現在は定員は13人である。そして長らく欠員5枠が続いたが、2024年3月場所後に海龍、勇輝、隠岐ノ富士が現役を引退し、錦風以来9年ぶりに新規就任となった。同年5月に福龍岳が停年退職したため、現在は欠員3名になっている。

 友鵬に関しては現役時代から大鵬が世話人として協会に残すことを考えてくれていた。しかし世話人の定員に空きがでなければ補充されない。「もうちょっと待ってな」と声を掛けてもらっていたが、1984年11月19日に世話人の停年が63歳から65歳に伸び、空きがでるまでに更に2年待たなくてはならなかった。結局世話人に転身できる目途が立ったと同時に引退している。

 当時は力士数が多く、若者頭や世話人になるのは今以上に狭き門だった。そして大鵬が世話人として残すということは、それだけ人望がある上に仕事ができたことの裏返しである。よって裏方として協会に残れること自体が凄い事だと思った記憶がある。そして友鵬は世話人として才能をいかんなく発揮した。

続く