安定感抜群! 狼雅 部屋の紹介

 所属する二子山部屋は藤島部屋の部屋付き親方だった元大関・雅山の二子山親方が2018年4月1日付で内弟子6人を連れて藤島部屋から分家独立し、二子山部屋を創設した。ちなみに初代若乃花が興した二子山部屋とは系統が異なる。

 部屋創設当初は埼玉県所沢市に部屋を構えていたが、2021年5月場所前に同年3月場所をもって閉鎖された東関部屋が使用していた東京都葛飾区柴又の施設に移転した。東京場所での両国国技館までの移動の負担を軽減するための移転である。また当時はコロナが蔓延しており、立浪部屋も2021年に茨城県つくばみらい市から東京都台東区に移転している。このように数年前は相撲部屋が国技館の近くに回帰する動きが見られた。

 2025年11月場所現在力士数は18人であり、中規模の部屋である。そして関取は狼雅の他に十両の三田がおり2人である。また十両を6場所務めた生田目は左膝を痛めたため7月場所は全休し、9月場所は幕下に陥落した。6月の合宿中に古傷が悪化したため7月場所前に靭帯を移植する手術を受けた。師匠の説明によると4場所程度の休場が見込まれるようだ。私的には膝の分厚いサポーターが気になっていた。また年齢は23歳で三田とは小、中学校の同級生だった。年齢的にもまだまだこれからであり、再起を期待したい。そして幕下には生田目の他に若雅と延原がいる。そのうち延原は2025年5月場所では初の幕下15枚目以内の番付となった。押し相撲は力強く、地力が付けば新十両も見込めそうだ。ちなみに関取の2人は狼雅は高校横綱であり、三田は大学相撲で実績があるのでいずれもエリートと言える。よって部屋が盛り上がるためにはやはりエリートとは言えない生田目や延原の活躍が不可欠である。また個人的には2人の活躍が部屋の今後を大きく左右すると見ている。

続く