今年の大関候補2024 大栄翔

・去年1年に関して

 3月場所で三役に復帰すると霧馬山に逆転優勝を許すも12勝を挙げ、技能賞を受賞した。5月場所は関脇に復帰し、10勝をマークした。三役で二場所続けて二桁勝利を挙げたので7月場所は大関獲りの場所となった。しかし9勝6敗に終わり、大関昇進とはいかなかった。また13日目の取組中に肋骨を骨折しており、9月場所はその影響が心配された。しかし9月場所は10勝を挙げ、11月場所も9勝ということで関脇の地位は守った。

・課題

 30歳ということで伸びしろは見込めそうにない。その一方で最近は相手を見ながら落ち着いて押せるようになっており、それが相撲の安定感につながっている。また去年一年は大関獲りに向けて頑張ったはずである。しかし怪我もあり、大関には上がれなかった。それでも勝ち越して三役の地位を保っているのは地力がある証拠である。そして6場所全てで勝ち越しているのは琴ノ若と一緒である。

 あとは稽古をしながら自分の相撲に磨きをかけていくだけである。課題を強いて挙げれば関脇の地位を保つことである。その中で大関昇進の機をうかがいたい。

・今後に向けて

 去年の11月場所後に審判部は琴ノ若と並んで大栄翔の名前も挙げていた。三役の地位を維持していることが評価されており、1月場所はハイレベルな成績を残せば大関昇進という可能性もある。勿論大関獲りに向けては二桁勝利を積み重ねる必要がある。しかし大栄翔は年齢的にも一場所優勝するレベルの成績を残すことの方が近道のような気がする。そして関脇の地位を保った上で好成績を残せば、以前の豪栄道のように条件を付け、クリアできたら大関昇進という流れになりそうだ。

 1月場所は14日目終了時点で8勝6敗である。14日目に勝ち越したものの、二桁勝利の可能性は消滅した。千秋楽は朝乃山戦が組まれたが大関に向けては8勝と9勝では意味が違ってくる。できれば勝って場所を終えたい。どうも肘を痛めているようであり、本来の突き押し相撲は見られなかったが結果として勝ち越したことは評価できる。そして3月場所は二桁勝利が求められそうだ。大関に向けては本人が諦めてしまえばどうしようもないので、貪欲な姿勢で上の地位を狙いたい。