琴櫻に次ぐ大物!? 琴栄峰 師匠の存在 息子の出世と先代師匠の後を受けて

 一人息子の長男・将且は2019年7月場所で十両に昇進し、二代目琴ノ若を襲名した。その後2024年3月場所で琴ノ若が大関に昇進した。本来なら大関に昇進した時点で祖父の四股名の「琴櫻」を継ぐ予定だった。しかし「父が果たせなかった琴ノ若の四股名を大関に上げたい」という本人の意向により改名せずに大関・琴ノ若で務めた。そして翌5月場所から「琴櫻」と改名した。

 また2022年1月27日に行われた理事候補選挙で無投票当選し、同年3月28日の評議員会で理事就任が正式に承認され、審判部長に就任した。現在は理事2期目を迎えている。

 私的には先代師匠の後を受け、よく頑張っていると思う。また先代師匠は元横綱というだけでなく、スカウトも稽古指導も熱心であり、偉大な存在だったと言える。しかし師匠も継承後は幕内力士を絶やさず、息子を大関に育て上げている。勿論先代師匠が横綱だったので横綱昇進を期待したいところだが、看板力士を作っただけで立派である。あとは師匠というよりも本人の頑張り次第である。また現在は協会理事ということで協会の仕事がメインであり、部屋での稽古指導は部屋付き親方に任せているかもしれない。

続く