歴史をつないだ男! 栃大海 私が観た印象
幕下時代から注目していた。体格に恵まれており、すぐに十両に昇進するものだと思っていた。しかし幕下上位の壁に苦しんだ。押し込むものの、あと一歩が押し込めずに引いて敗れるといった相撲が多かった。
また2度東幕下筆頭まで番付が上がったが勝ち越せなかった(十両昇進前まで)。プレッシャーというよりも、やはり押す力が足りなかったのだと思う。観ている方からしてももどかしい日々が続いた。その一方で同学年の豊昇龍、王鵬、琴勝峰は順調に出世しており、番付が一気に広がった。4人注目されていたが、結果として一人取り残される格好となった。まさかこのまま終わることはないよね?。そう思った時もあった。しかしその後3場所連続で勝ち越し、新十両となった。このあたりからようやく前に出る相撲が取れるようになってきた。結果だけでなく、力を付けて十両に昇進したと言える。
その後幕下に陥落したが1場所で十両に復帰した。そして復帰後は3場所連続で勝ち越し、めでたく新入幕となった。突き押し相撲に力強さが出てきており、ようやく本格化した印象がある。また出世が遅れた一方、幕下で下積みができており、力を付けての新入幕ということで成長過程は悪くない。あとはどこまで強くなるかが注目点となる。
続く
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